グロムいじりvol.8 【外装】ちょっとデカールでイメチェンしてみた!

グロムいじりvol.8 【外装】ちょっとデカールでイメチェンしてみた!

素人でも意外と簡単、キレイに貼れる!

今回は比較的変わりダネ、デカール貼り付けに挑戦の巻です。
しかもやるからには完璧に、プロの技(だと思っている)水貼りでやります。もちろん初めてやります。

気泡やらシワやら何だかキレイに貼るのは難儀すると予想していましたが、意外とうまくいきましたのでご紹介します。

貼るならもちろんカッコイイのがいい

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選んだのはワールドウォークさんから出てるグロム専用『グラフィックステッカー』シリーズです。
最近出たやつなのかな?かっこよさそうだったのでこれにしました。色は単色とマルチカラーが用意されています。
素材には野外耐候5年という高耐久性能を持つハイスペックなシートが使われているそうです。

色はシルバー単色をチョイス。これは車体の色がそもそも派手で、マルチカラーは合わせづらいのと、シルバーと黄色の相性から選びました。
シンプルイズベスト、目的を失ったカスタマイズは収拾がつかなくなりますし。

親切なマニュアルが付属

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このステッカーには親切なマニュアルが付属していますので、その通りに準備します。
余談ですが右下の写真のグロムに付いているマフラーは同社のパワーサイレントマフラーでしょうか。

準備

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今回はキレイに貼るため、水貼り?という方法で貼ります。
直接貼るのではなくて、洗剤を薄めた水を貼り付け面と粘着面の両方に霧吹きで吹き付け、じっくり位置合わせをしてから間の洗剤水を抜いて貼り付ける、という方法です。やり方自体は聞いたことがありましたが「素人の領域ではない」と思い、やったことはありませんでした。

準備する洗剤水は水500ccに対して台所用洗剤3,4滴を入れたものです。
あと必要なものはスキージーまたはヘラ、無い場合は少し固めのカードなど。私は台所で見つけたシリコン製のヘラ?を用意しました(※コレはいまいちでした)。
場合によってはドライヤーがあるといいです。

私は「スキージー」と聞くと柔らかいゴムの、水を拭いとるヤツを想像するのですが、エッジの効いた少し固めのものがいいようです。
「ステッカー スキージ」で画像をググって みてください。樹脂製の少し固そうなものが多くヒットすると思いますが、そういうやつが適していると思います。

洗浄・脱脂

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まずは車体の貼り付け面をキレイに洗浄、脱脂します。脱脂しないとキレイに貼り付かなかったり剥がれやすくなります。
脱脂と言えばシリコンオフですが、手元にないので今回はパーツクリーナーを使いました。パーツクリーナーは樹脂や塗装面に使用できるものか『必ず』確認してください。そして素早く拭き取るようにした方がいいと思います。

ちなみに前から気になっていた、シュラウドに付いたデニムの色移りもパーツクリーナーで簡単に取れました(写真〇の中)。
通常のクリーナー何種類かで試しても落ちなかったので、染みついてしまったのかと思いこんでいました。ご参考までに。

慌てない、慌てない

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ズバリ、コツですが『慌てず落ち着いて』です!。これはマニュアルにも書いてあります。正にその通りです。
あとは貼る環境でしょうか。あまり寒い日や風の強い日は向きません。
更に言うなら、塵が飛ばない室内の方がいいです。スマホの保護シートを貼るのに風呂場が適しているというのは塵が舞っていないからです。
なので、貼る対象のパーツを外してに室内に持ち込んでやるのがいいのかもしれませんが、面倒なので私は外でそのままやります。全体の雰囲気も掴みやすいですし。

純正シールを剥がす

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最初に、このデカールの貼り付け位置には純正のシールが貼ってあるので剥がす必要があります。
剥がすのは、サイド-テールカウルの「GROM125」というシールとシュラウド前方の「PGM-FI」というシール。

固着している純正シール

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「GROM125」というシールを爪で剥がしてみます。

・・・全然剥がれません。少しめくれてはすぐ切れるの繰り返しで、これだけで数時間かかりそうです。やりすぎて傷も心配です。新車ならすぐ剥がせるかもしれませんが。

温めて剥がす

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ここでドライヤーの登場です。適度に温めてやると、あれだけ頑固だったシールが少しずつ剥がれます。
「PGM-FI」の方は「GROM」シールより若干厚めで剥がしやすいですが、せっかくなのでこちらもドライヤーを使って易々と剥がしてやります。

「GROM」シールの方だけ糊が残ってしまったので、これもパーツクリーナーで除去しました。

シールを剥がした後もきれいに脱脂します。

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実は温め剥がしをやる前に、近所の自動車用品店に駆け込み「シール剥がし剤」なるものを購入しましたが、いつの世にもこんなものは役に立ちません。時間とお金のムダでしかありませんでした。

貼り付け

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やっと貼り付けです。

シールは三層構成になっていて、上から
・透明シート
・シール本体
・台紙
となっていて、最終的にシール本体だけが切り抜かれた形でボディに残ります。

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何も深く考えることもなく、一番大きいシールから貼っていきます。
思慮深い方は練習をかねて小さなシールから始めることをお薦めします・・・。

洗剤水は躊躇なくドバドバ吹きかける

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車体の貼付面に用意しておいた洗剤水をまんべんなく吹きかけておきます。ここは遠慮なくドバドバ吹きかけておきましょう。

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シール裏側の白い「台紙」をゆっくり剥がします。

台紙を剥がしたらすぐドバドバ!

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粘着面が露出している間に塵などが付着すると厄介なので、こちらもすかさず洗剤水をまんべんなく吹きかけます。
そうすると、貼り付け前に何か塵がついても取りやすいです。

どちらもたっぷりと吹きかけておくのが吉です。

『慌てず落ち着いて』貼り付け

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位置合わせしながら、空気が中に残らないように慎重に貼り付けます。「慎重に」と書きましたが、それほど神経質になる必要はありません。洗剤水が接着面に残っている間は位置合わせもやり直せますし、気泡も簡単に抜くことができます。心境的には『仮止め』くらいで。
とはいえ、モタモタしているのも塵が入り込む余地を与えてしまうので、慌てず落ち着いて<速やかに>。
そういう自分は思いっきり慌てて撮影しているためピンぼけです(笑)

ここで最も重要なのは「位置」です。

★コツ★【位置】

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マニュアルにも少し書いてありますが、車体のパーツの凹凸をよく確認しておいてください。この点で私は若干失敗しました。

貼り付け時にシールの透明シート越し(しかも真正面から)では、車体の奥行き方向の凹凸が確認しにくく、一部、シールの端を段差(パーツの角)のギリギリに固定してしまったのです。解りにくいので図にしました。

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本当ならば、段差から少し余裕を持った位置に貼り付けるべきだったのですが、写真のようにギリギリです。これだと後々浮き上がりやすいような、剥がれやすいような不安がつきまといます。みなさんは気をつけてください。

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話を元に戻します。
うまく位置が定まったら、ヘラでシワを伸ばしていきます。このとき、中に気泡が残らないよう、内側から外側に向かって伸ばしていきますが、いきなり力を入れずに、また一カ所ばかりにとらわれず、少しずつ全体を均等に作業していきます。中に気泡が残ってしまった場合は、気泡から一番近い外側(シール面の)に向かってゆっくりヘラを移動させて気泡を抜きます。 そして問題なく張りを保って貼り付けられたら、とりあえずは成功です。

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この作業は水を抜くという作業でもあるのですが、完全に水を抜こうとして力むのはあまりよくなさそうです。張りを保って密着させることさえできれば、間の水分はいつか乾燥していきます。
また、水分が残っていれば、もし挟まれた塵を発見した場合、そこまで剥がして除去することも可能です。焦らず作業しましょう。

実際、私は洗剤水をかけてから貼り付ける直前にシールを落とすという、ありえない失敗をしましたが、洗剤水のおかげで付いた塵はすべて流しとることができました(そんな失敗をする人はいないとは思いますが)。

完全に水が抜ければ透明シートを剥がして完成ですが、透明シートをめくってみましたが思いっきりシールが付いてきてしまったのでこのまま放置して先に進みます。

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そして同じ要領ですべてのパーツを貼り付けていくわけですが、ここで気になる人はきになる、左右の位置をいかに対称にするか?という問題。

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私の結論は「厳密にはどうしようもない」です。貼るときに自分なりの目安となるボディの一部を決めておき、そこから〇mmくらい、程度しかやりません。どうせ左右同時に見られることはありませんし、そんなに注目されているはずもありませんね。仮にずれても気になるのは最初だけです。

乾く時間は天候や気温による

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すべて貼り終えたら、そろそろ最初に貼ったシールの透明シートが剥がせるのではないかとやってみましたが、まだまだ水分が残っており尚早のようでした。やはり天気や気温が大きく影響するようです。

あとは透明シートが剥がせるまで一休み。

30分後くらいに透明シート剥がしを試みましたが、まだダメです。
2,3時間放置してもまだ透明シートに付いてきてしまいます。日が暮れてしまいそうだったので、ここでまたまたドライヤーを使ってみることに。
少し温風を当ててみると、急にシワが入り始めたので慌てて中止!シワをヘラでゆっくり伸ばし事なきを得ました。

ついに完成!

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翌日、さすがに乾いていたので透明シートを剥がし、やっと完成!

作業自体はそう難しくはありませんでしたが、時間だけはかかりました。

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シール貼りは余裕のあるときにやった方がいいですね。今日明日は乗らない、くらいの心構えでいたほうがよさそうです。

ごく小さな気泡が

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貼っているときには透明シートで気づかなかったごく小さな気泡が数カ所ありました。
シールのフチ部分に近かったため、固めのカードでゆっくり押し出してやることで目立たなくなりました。

ずいぶん雰囲気が変わりアーバンに

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イエローのボディにシルバーは角度によってはあまり見えなくなってしまうので、ホンダウイングマークと同じくらいのガンメタであればもう少しインパクトがあって良かったかもしれません。

それでも、見慣れた車体ががらっと雰囲気がかわり、気分も新鮮になりとってもいいです。値段も安いですし、自分でやった割には思った以上に仕上がりも良く満足です。 車体カラーが黒や白などのモノトーンであれば、他のカラーバリエーションで相当遊べると思いますよ!

案ずるより産むが易し、ぜひ挑戦してみてください。

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さいごに:

全体を覆うようなデカールだと大仰ですし、立体的に貼るにはさすがに難しそうですが、これなら貼るのはほぼ平面ですので失敗も少ないはずです。
そろそろ発売から時間も経ち見慣れたGROMに大きなイメージチェンジを行える今回の製品はとてもコストパフォーマンスの良いものだと思いました。

単色はもちろん、2色バージョンでもカラーの組み合わせを選択することが可能ですので、商品詳細をご覧ください。

WORLD WALK(ワールドウォーク) グラフィックステッカー

グロムいじりvol.8 【外装】ちょっとデカールでイメチェンしてみた!(30)

3色のカッティングシートで構成されたステッカー。GROMから感じるパッションを体現するにふさわしい色を選定しました。様々な車体色に合うよう、色の組み合わせを変え3タイプご用意しました。

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