食いしん坊ライダーin浜松!山下晃和のグルメツーvol.3

createJunichi Yasumuro
camera_altSatoshi Osaka
personAkikazu Yamashita
スイスイ走る三輪で縦横無尽に駆け巡る!

日本全国、グルメな街で美味しいものを食べ巡るツーリング企画。その第三弾の地として選ばれたのは、静岡県は浜松市。ここはうなぎを筆頭に、最近話題にもなった餃子、昔ながらの遠州焼き、そして夜のお菓子として全国にその名をとどろかせる「うなぎパイ」と旨いものが豊富な土地。そしてツーリングをするにも浜名湖、浜松城、中田島砂丘と見所も満載で、訪れるライダーたちを満足させてくれる。そんな地を、食いしん坊ライダーの山下晃和が、近未来的かつ個性的なルックスの相棒YAMAHAのトリシティで巡る。今回のルートは、クシタニ本社からスタートし、中田島砂丘、浜松城、浜名湖の3ヶ所を訪れ、グルメ処5店舗を巡る。お好み焼き、ぎょうざ、うなぎ、スイーツ、ハンバーグと浜松グルメのフルコースをとくとご覧あれ。

大阪、喜多方に続き、今回で第三回目となる食いしん坊ライダー。相棒は個性を放つ三輪コミューターYAMAHAの「トリシティ」。フロント二輪、リヤ一輪のスタイルは、見た目以上に扱い易く、街中でもスイスイと快適に走ることができる頼りがいのあるヤツ。今回もグルメツーリングを存分に楽しめそうだ。
巡る地は静岡県の浜松市。ここは徳川の歴史だけでなく、グルメも盛り沢山の街。またライダースウェアで有名なブランド「クシタニ」の本社もあるということで、手始めに足を運んでみた。

本社の一階にはショップがあり、当然のごとく品揃えはピカイチ。クシタニファンなら必ず訪れたいスポットとなっている。店内にはライディング時のウェアのフィッティング確認ができる車両のレプリカも備えているのも嬉しいところ。偶然?今回のウェアもディスプレイされていました。

クシタニの本店を満喫したら、いよいよ本日のグルメ一軒目となるお店へ。浜松には遠州焼きなるものがあるということで、どんなものか実際に味わってみようと訪れたのが「大石」さん。下町の雰囲気を漂わせる外観、一歩店の中に入ると懐かしさを感じる作り。"子供の頃、こういう店あったなぁ"と思いつつ、早速、遠州焼きなるものを注文。

店のおかみさんが、鉄板の上で作っているものは見間違えることなくお好み焼き。話を聞くと、浜松ではお好み焼きにたくわんを加えたものを遠州焼きといい、地元の人たちに親しまれているという。たくわんを入れることで食感が良くなり、また程よい甘みがクセになる。

あっという間にペロッと一枚をたいらげ、デザートにかき氷をいただく。なんとも幸せなひとときだ。しばらくこの雰囲気を味わっていたかったのだが、ツーリングはスタートしたばかり。気の良い旦那さんとおかみさんに見送られ次の場所へ。

少し相棒の走りを楽しむと同時に、これから待つグルメをさらに美味しく味わうべく、腹減らしにTVやCM、そして雑誌撮影などでも使われる浜松の名所、中田島砂丘へ。その場所は、確かによく撮影に使われるのが納得できるほど素敵な景色。

モデル魂にも火がつき、静と動の2カットを!

その後は、浜松の超有名人ゆかりの場所へ!日本人でこの人を知らない人はいないと思いますが、江戸幕府を開いた人、そう天下の徳川家康さんです。その家康さんが大事な時期に根を下ろしていたのがここ浜松城。ここで数々の戦を乗り越え、家康さんは天下人となったのです。

会社員ではないので、出世にはあまり縁はないけど、大きな人になれるといいなぁ。と思いつつ場内外を散策しました。家康さん、変顔してすみません。

きっちり腹減らしもしたし、準備万端ということで、次に向かったのは浜松餃子の元祖「石松」さん。今や餃子と言えば"浜松"というほど、メジャーになってきたグルメ。その特徴は具材にキャベツ、タマネギ、豚肉を使用し、さっぱりとした味わい。

円を描くように焼かれ、その中央には付け合わせのもやしをトッピングされている。確かにあっさりとした味で、これなら大食いの人でなくても20個はいけてしまう。もちろん僕も餃子(大)定食をサラッと完食。お土産も買いたかったなぁ。と後ろ髪を引かれつつ次のグルメへ。

浜松といえば!で出てくる全国的にも有名な食べ物は他にもある、そう"うなぎ"だ。次に訪れたのは、浜名湖舘山寺温泉にあるうなぎの専門店「志ぶき」さん。注文したのは一番人気のおひつまぶし。運ばれてくる時点から、その香ばしい匂いに食欲をそそられ、目の前に出されると同時に蓋を開け、口にほおばるとあまりの旨さに言葉が出ない......。まさに本当に美味しいものは人を黙らせるのだ。

最初はそのままいただき、後半は出汁を入れてお茶漬けスタイルで食す。これはハマる。食べ終わり、うなぎ地蔵に感謝。浜名湖の風景も美しく良かったのだが、それを凌ぐひつまぶしの味の余韻に思わず浸ってしまっていた......。

次に訪れた場所も浜松のお土産の代名詞ともいうべき一品"うなぎパイ"の春華堂さんが展開するうなぎパイファクトリー&うなぎパイカフェ。

うなぎパイといえば、夜のお菓子というフレーズがあまりにも有名だが、その意味を勘違いしている人も少なくない。これは、高度成長期、女性も社会に出て働くようになり、家族皆が家にいる時間が少なくなって、家族団らんが夕食時だけとなり、そんな時間を"うなぎパイ"を囲んで楽しいひとときにしてほしいというところから付けられたそうです。是非この機会に正しい意味を覚えてください。

ここでは、うなぎパイの製作過程が見学でき、またうなぎパイを使った美味しいスイーツが楽しめるカフェが併設している。こちらで、人気のスイーツ2品を堪能。ひとつはドーム型のチョコレートに熱したチョコレートソースを上からかけ、チョコレートが溶けることでドーム内にあるうなぎパイとフルーツにチャコレートが絡み、それを味わうというアートな逸品とうなぎパイのチョコレートフォンデュのセット。

そしてうなぎパイをクリームチーズ&ヨーグルトと自家製のジェラートと一緒に楽しめるパフェ。どちらもスイーツ好きにはたまらない逸品だと思うので是非!

そしていよいよ本日の締めは肉!静岡県内に幾つもの店舗を構え、静岡県民の心をガッチリと掴んでいるレストラン「さわやか」さん。コチラでいただくのは、訪れるほとんどの人がオーダーするというげんこつハンバーグ。つなぎを使わない牛肉100%のスタイルで、ひとつひとつ厨房で丁寧に焼かれ、最後はテーブルでスタッフが仕上げてくれる目にも楽しい一品。

ジューシー&ボリューミーな熱々のハンバーグをオニオンソースもしくはデミグラスソースでいただく。ハンバーグ好きだけでなく、静岡を訪れた腹ぺこライダーたちに是非おすすめしたい料理です。

今回も十二分にお腹を満たしてくれた浜松グルメたち。皆さんも浜松を訪れる際には、是非足を運んでみてください!次はどこへ行こうか!もう今から楽しみです。それではまた次回!
今回のグルメ&立寄りスポット紹介
KUSHITANI HONTEN PRO SHOP

1947年にスタートしたライダーにはお馴染みのブランドの本店がコチラ。ライディングウェアやギアはもちろんのこと、特にレザースーツをメインとするレーシングギアに関しては、国内トップブランドといっても過言ではないほどライダーたちに信頼をされている。本店は豊富なラインナップを揃える他、限定商品なども置いてあり、クシタニファンにはたまらない場所となっている。また店舗を入ってすぐの歴史あるバイクとスーツの展示は必見だ!
営業時間:10:30〜19:30
TEL.053-443-1819
定休日:水曜日
launchhttp://www.kushitani.co.jp/shopinfo/honten.html
大石

駄菓子屋からスタートして60年以上の歴史をもつ老舗。昭和を感じさせる店内の雰囲気は懐かしさを感じさせ、ほっこりとした気持ちになる。名物は地元浜松周辺で食事&おやつとしてよく食べられているという「遠州焼き」。お好み焼きの具材にたくあんをプラスし、甘みと食感を味わう。全体的に味付けは薄めとなっている。今回食いしん坊ライダー山下は、一番人気のお好み焼きミックス(¥500)とかき氷(¥250)をいただいた。お値段もとてもリーズナブル。
営業時間:9:00〜17:00
定休日:日曜日
TEL.053-461-0708
中田島砂丘

浜松市の南側に広がる砂丘で日本三大砂丘のひとつ。映画やドラマ、CM撮影などにもよく使用される浜松を代表するスポットで、その広さは東西に4km、南北に0.6kmとなっている。遠州灘からの強風によって生み出される「風紋」や水平線に沈む夕陽の美しさ、そして時期によって、運が良ければアカウミガメの産卵も見ることができる。
石松餃子(浜松本店)

昭和28年の創業以来、3代にわたり伝えられている浜松餃子の元祖となる店。季節ごとに産地を厳選し、甘みのあるキャベツと旨味たっぷりの遠州育ちの豚肉を使用し、幾つでも食べられるあっさり&ジューシーな味が魅力。老若男女に愛され、地元だけでなく、県外からも多くの人が訪れる人気店。食いしん坊ライダー山下がいただいたのは、餃子20個を堪能できる餃子定食大(¥1,300)。
営業時間:11:00〜14:00・16:30〜21:00
定休日:水・木曜日
TEL.053-586-8522
launchhttp://www.ishimatsu-gyoza.jp/
浜松城

1570年に徳川家康が駿遠(駿河と近江の2国のこと)経営のために建てた城。家康が29〜45歳までの17年間をこの城で過ごし、歴史的にも有名な姉川、長篠、小牧・長久手の戦いもこの時期に起こった。家康にとって、浜松城で過ごした日々は、徳川時代300年の歴史を築く為の礎だったとされる。またこの城は、家康が去った後、徳川ゆかりの譜代大名が納め、城主が幕府の要職に多く登用されたことから「出世城」と呼ばれるようになった。城内には徳川家康の武具なども展示されている。出世したい人は是非、この城を訪れ、ご利益にあやかってください!
営業時間:8:30〜16:30
定休日:12月29.30.31日
入場料:大人(高校生以上)200円 中学生以下は無料
TEL.053-453-3872
launchhttp://www.hamamatsu-navi.jp/shiro/
志ぶき

舘山寺温泉街に店を構えるうなぎ専門店。パリっとした皮とふんわりと口の中でとける食感が自慢。またその味も創業以来50余年、先代からしっかりと受け継がれている。落ち着いた雰囲気の店内で、ゆっくりと浜名湖のうなぎの味を堪能できる。また駐車場には、店のトレードマーク(ゆるキャラ)の「うなぎ地蔵」が居て、観光客にも人気となっている。立ち寄りの際は、是非一緒に記念写真を!食いしん坊ライダーがいただいたのは、一番人気のおひつまぶし(¥3,850)。再び訪れたくなるほどの旨さで、山下くんもご満悦。
営業時間:平日11:00〜15:00・17:00〜20:00
土日祝11:00〜20:00 *月曜日は15:00で終了
定休日:水曜日
TEL.053-487-0153
launchhttp://www.shibuki.jp/shop.html
浜名湖

静岡県西部に位置する大きな湖で、その大きさは国内10位(国内には110以上の湖が有)。南部は遠州灘に通じている。様々な養殖産業が盛んで、中でも特にうなぎが有名。また周囲はリゾート地として開発がおこなわれ、宿泊施設や観光スポットも充実。マリンスポーツに自然公園、浜名湖パルパル(遊園地)、温泉など、浜松市民のレジャースポットとしても人気の場所となっている。
うなぎパイファクトリー&うなぎパイカフェ

全国的にも有名な浜松を代表するお菓子"うなぎパイ"のファクトリー&カフェ。建物内にはうなぎパイの製作工場にカフェ、そして充実した品揃えのお土産売り場などがあり、全国各地から多くの観光客が訪れる。工場内ではうなぎパイの製造工程が見学できる他、今夏、リニューアルオープンをしたお洒落なカフェではオリジナルスイーツも味わうことができる。食いしん坊ライダーは今回、人気のスイーツ二品、4種のうなぎパイ&メルティングショコラ(¥1,834)とうなぎパイパフェ単品(¥850)をセレクト!どちらもここでしか食べられない逸品なので、立ち寄りの際は是非!
開館営業時間:9:30〜17:30
カフェ9:30〜17:30(オーダーストップ17:00) *7・8月は18:00まで営業
TEL.053-482-1765(受付時間 9:00〜17:00)
launchhttp://www.unagipai-factory.jp/
さわやか(浜松篠ヶ瀬店)

静岡のカジュアルレストランといえば必ず名前の挙がるほどの人気店。1977年に1号店をオープンさせ、現在は静岡県内に28店舗を構え、天井の高い木づくりの明るく清潔な店内とテント張りのオープンキッチン、そして表面は甘くこんがり、中身は肉汁たっぷりの牛肉100%のハンバーグにこだわりと持ち、浜松市民の胃袋を満たしている。今回食いしん坊ライダー山下がいただいたのは、来店客の8割の人がオーダーするという大定番&人気のげんこつハンバーグ(¥1,058)とさっぱりと食べれるたまねぎドレッシングがかかった完熟トマトサラダ(¥302)。静岡に訪れた際には是非一度!
MOTORCYCLE SPEC
YAMAHA TRICITY125

全長/全幅/全高 | 1905mm/735mm/1215mm |
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シート高 | 780mm |
装備重量 | 152kg |
排気量 | 124cc |
エンジン型式 | 水冷4ストローク単気筒SOHC |
最高出力 | 11PS/9000rpm |
最大トルク | 1.0kgf/m/5500rpm |
タンク容量 | 6.6L |
価格 | ¥356,400(税込)~ |
ナビゲータープロフィール
山下晃和

1980年5月21日生まれ。モデル、トラベルライターとして活躍中。アウトドア、ファッション、スポーツ、バイク、登山、自転車雑誌など幅広いジャンルに登場、寄稿している。また自らもオフロードバイクに乗るライダーでもある。著書「自転車ロングツーリング入門」(実業之日本社刊)も好評発売中!