山下晃和の極楽台湾ツーリング!part.4

createcamera_altJunichi Yasumuro
personAkikazu Yamashita
tag_facesSyumin Lin
台湾一、大きく美しい日月潭!
4日目 : 走行距離約310km

いよいよツーリング最終日、天気は生憎の曇り空。この3日間で、荷物の積み方にもすっかり慣れ、出発もスムーズになってきた。

本日は台湾を代表するレイクリゾートの日月潭へ。台湾最大の淡水湖で、太陽の光によって深緑や翡翠色に変わる水面の美しさが絶賛されている場所。

昨日は暗くてよく見えなかったが、古びた東埔の温泉街を抜け、風光明媚な道を進み、気持ちのよいワインディングを走る。

ライディングに没頭しているうちにあっという間に日月潭に到着してしまった。

周りは観光リゾート化されていて、毎日多くの観光客が訪れていた。湖畔にある向山遊客中央(ビジターセンター)は、日本人建築家の團紀彦氏の設計によるもので、台湾建築賞も受賞している。

コンクリートでできた優美な曲線が特徴の建築と日月潭を見学。湖は評判通り美しかった。

見終わった後、いよいよ台北へと向かう。自然豊かな台湾の道は、緑のトンネルの中を走っているようで気持ちがいい。

台湾の「へそ」と言われている埔里を過ぎたところで給油し、休憩をとる。ライダーたちの休<憩スポットは台湾も日本と同じでコンビニエンスストア。

互いのバイクを見合ったり、道ですれ違うライダーたちが手を挙げて挨拶するのも共通だ。

それからしばらく走り、台中に入った時点で最後の昼食。フルーツの栽培で有名な東勢区にある檳園食坊は、料理の種類が豊富で、リーズナブル。一歩店に入ると地元のお客さんで大賑わい。山下くんも、その美味しい料理の数々に舌鼓をうち、回転テーブルをぐるぐる回す。

その後、苗粟市から新竹市へと、北上していくにつれて都会的な風景に変わり、ツーリングも終わりに近づく。淡水河に架かる大橋を渡るとそこはもう高層ビルが林立する台北市。

市内に戻って来た頃には、クルマのテールライトが並び、フロントライトが煌々と夜の街を照らしていた。台湾中心地の喧噪を懐かしく思いつつ、ガソリンを満タンにして、名残惜しくも車両を返却。

日本を飛び出して、台湾で大自然と走りを満喫した3泊4日は意外に短く感じた。一度体験すると、不思議と再び走りに来たくなる。皆さんもそんな台湾ツーリングを是非体験してみて欲しい!
台湾立寄りスポット

東埔温泉 (map P)

台湾の高山民族のブヌン族が多く住んでいる南投県の信義郷にある秘湯。小さな温泉街で、宿泊施設等は街の中心に集中。温泉の泉質は、弱アルカリ性の炭酸泉で、胃腸病や筋肉痛、皮膚病、関節炎に効き、飲用が可能。近くにある玉山登山やトレッキングなどを楽しむことができる。
日月潭 (map Q)

台湾中部を代表する景勝地。台湾最大の淡水湖は、時間帯によって様々な美しい表情を見せ、観光客たちはそれを目当てに訪れる。日月譚は中ほどにある拉魯島を境として、東側は円形になっているところから「日」譚、西側は三日月形になっているところから「月」譚と呼ばれている。定期的に運航する遊覧船もあり。
檳園食坊 (map R)

台中の東勢区にあるカジュアルな雰囲気の食堂。テーブルは回転式のものが使用され、肉、魚、野菜を使用した種類の豊富な料理をお手頃な価格で提供している。一品の価格は50元(約185円)〜。醤油をベースとした味付けのものが多く、日本人の口にとても合う。
鈴鹿重車 (map S)

日本車を中心としてドゥカティ、ハーレーダビッドソン、アプリリアなど幅広く車種を取り扱っているレンタルバイクショップ。レンタルは1日2800元(約10400円)〜2日以上のレンタルで大幅な割引も有!
ナビゲータープロフィール
山下晃和

1980年5月21日生まれ。モデル、トラベルライターとして活躍。アウトドア、ファッション、スポーツ、バイク、登山、自転車雑誌など幅広いジャンルに登場、寄稿している。また自らもオフロードバイクに乗るライダーでもある。著書「自転車ロングツーリング入門」(実業之日本社刊)も好評発売中!