ときひろみの洗車&メンテガイド!春に備えて、愛車をキレイに快適に!

createJunichi Yasumuro
camera_altKen Takayanagi
personHiromi Toki
tag_facesRICOLAND TOKYO BAY SHINONOME
厳しい寒さ、そして雪、このような状況だと普段のようにバイクに乗れないのは当たり前。冬場、ライダーたちは通常の半分もしくはそれ以上バイクに跨がる機会がないのが現実となっている。一部のキレイ好き、メンテナンス好きなライダーを除けば、多くのライダーたちはその間、バイクは放置状態となる。ただ、春を迎えたとき、何もせずそのまま乗るのは少し不安、雨や雪、そして埃などでかなり汚れてしまったバイクに跨がるのも気分的によろしくない。ということで、今回は春、快適に乗るために、簡単な洗車とメンテナンスをご紹介! 教えてくれるのはオートバイ用品とパーツの大型専門店ライコランド東雲店のベテランメカニック、一沢さん。教わるのは、オートバイ大好きタレント、ときひろみちゃん。是非、春を迎えるその前に、みなさんも愛車のメンテナンスを是非!
年末年始の汚れをスカッと解消!
冬の時期、ライダーにとっては日々、寒さとの葛藤、そして闘いを強いられている。そして多くのライダーたちは、その闘いにむなしくも破れ、愛車を仕方なく放置してしまっているのが現状だ。またバイクはこまめに乗っていても、乗らなくてもメンテナンスが必要な乗り物。全て金属製のボディに包まれたクルマとは違い、エンジンやブレーキ、チェーン、ホイールなどむき出しの部分も多く、ガレージで保管しているいるならまだしも、多くは屋外に駐車され、日々、雨や風、埃にまみれた過酷な状況下にさらされている。「洗車やメンテナンスをしなくては!」と思いつつもなかなか時間や駐車スペース、多少面倒な部分もあり、実行できていないライダーも多いはず。そこで、今回は春、気持ち良く、そして快適なバイクライフをスタートさせるために、簡単な洗車とメンテナンスをご紹介します! やれば愛車はピカピカ、気分もスッキリの洗車&メンテナンス、あなたも桜が咲く季節の前に是非!
洗車は好き、だけど自己流...。
今日はしっかり覚えます!

2月某日。今回はいつもとすこし違って、自分の愛車でお家から集合場所へ。ちなみに私の愛車はカワサキのニンジャ250R。ブルーのボディにピンクのアクセントがお気に入りです。初ツーリングを済ませ、二度の大雪(苦笑)も経験。少しお手入れをしていなかったので、気づいたら結構汚れてしまいました。ということで、今回はライダーにとって、楽しい春のツーリングシーズンに備えて、洗車とメンテナンスをプロの方に教えていただくことになりました。

今回、教えていただくのは、ライコランド東雲店の一沢さん。洗車とこの時期にやっておきたい可動系のメンテナンス方法に加え、洗車がぐっと楽になり、愛車をキレイに保つことができると、近年ライダーたちに人気のコーティング加工についても説明していただきます。今回の洗車・メンテナンス方法を覚えて、皆さんも楽しく、快適な春のライディングをしませんか。
洗車

まずは、水のかけ方から。基本は上からですが、陽射しの強い日や夏場などは乾きが早いので、下からかけます。水をかけた後は、ボディシャンプーを使用して、車体全体を洗います。特にカウル車などは、カウルのつなぎ目にほこりなどが溜まりやすいので、その点にも気をつけましょう。ボディを洗う際、今回はムートンを使用。ムートンがない場合は、ファイバークロスを使うと、ボディをキズつけることがなくおすすめです。

ボディが一通り終了したら、次は足まわり。足まわりは、柄の長さや毛質の違うブラシを使い分けるのが理想的で、スタンド(*センタースタンドでも可)を使うと比較的楽に隅々まで洗うことができます。スタンドがない場合は、車体を少しずつ動かしながらおこないましょう。特にブレーキーローター部分には、ブレーキダストが入ってしまっている場合が多く、しっかりと洗いましょう。
ホイールの内側など洗いにくい部分は、ウエスで拭くのがおすすめです。チェーンの清掃は、油汚れに特化した洗剤を使用するのが有効。またチェーンをゴシゴシと洗いすぎるとチェーンの間にあるゴムを傷めてしまうので、ご注意を。
ボディシャンプーとブラッシング

ボディシャンプーは安価なものよりも、多少高価でも、油分を分解するような洗車に有効な成分を含んでいるものを選んだほうが、実際洗車をするときに高い効果が望めます。

ブラシの掛け方も歯ブラシをするのと一緒で、ゴシゴシやれば良いのではなく、丁寧にブラッシングをするのがキレイに洗うコツです。またボディシャンプーで洗ったら、すぐに水で流すのが洗車の基本です。
コーティング

洗車後、ショップでは水分をエアーコンプレッサーで飛ばしますが、自分で洗車をする場合は、少し走ってボディに残っている水分を飛ばしましょう。水分が完全に無くなったら、次は、洗剤に含まれている油分を取り除くために脱脂をします。油分を取り除かないとコーティングが上手くのらないので。

脱脂剤を使用し、丁寧に脱脂を行った後、コーティングをしていきます。コーティング液を小さなスポンジに含ませボディ部分に塗り、伸ばして馴染ませたら作業完了です。

コーティング(今回はライコランド東京ベイ東雲で行っているクリアかつ強固なDLSコーティング)が定着するまで(ガラスの膜ができるまで)には時間がかかるので、塗り終わってからできれば2~3日、最低1日は水に濡らさないようにしましょう。
洗車&コーティング ビフォー&アフター








メンテナンス

今回は冬の間、しばらく乗れずにいた車両を春から快適かつスムーズに乗れるように、操作性の向上に重点を置いたメンテナンスを教えていただきます。そのポイントはスロットルワイヤー、クラッチワイヤー、チェーンの調整と清掃、ステップ類の給油、サイドスタンド、空気圧のチェックです。いずれも乗車の際の使用頻度が高く、重要な部分です。汚れたままの状態だとどうしても動きが悪くなったり、操作性に支障をきたしたりします。一般の方でも、比較的簡単にできる部分なので、覚えておくと有効です。

まずはスロットルワイヤーやクラッチワイヤー。カバーを外して、パーツをバラし、ワイヤー部分にオイルをさします。オイルをさすことで錆を防ぎ、ワイヤーを切れにくくするとともに、動きをスムーズにしてくれます。

次はチェーン。まずは調整を行なってから清掃とオイルをさします。調整はスタンドを立てて、リヤホイールのスイングアームのアクスルシャフトを緩めてホイールを動かし、チェーンの緩みを調整、再度ボルトを締めなおして完了です。

調整を行うことはスムーズな走りに繋がります。チェーンにはグリスを塗り、きちんと拭き取りましょう。

そしてフットステップとサイドスタンドのオイル注入。これらは長い間使用しているにも関わらず、メンテナンスをする機会の少ない部分で、放っておくと動きが重く(固く)なってきます。ここは、オイルをさすだけで、確実に動きが変わってきます。

特にサイドスタンドは、ボルトが緩んでいたり、無くなっていたりすることもあるので注意を払って欲しい部分です。使用するオイルですが、メンテナンスをこまめにする人であれば、柔らかめのオイルを。そうでない人は固めのオイルがおすすめです。

最後に空気圧のチェック。時間が経つことで、バルブやホイールとの取付け部の劣化により、エアが徐々に抜けていくことがあります。空気圧を確認したら、指定の空気圧を保ってください。最近は、窒素ガスを入れる人も多くなってきています。窒素ガスはエアに比べて少し高価ですが、ガスが抜け難く、タイヤの摩擦や外気など、温度による圧力変化がないことがメリットです。
完成!

今回のスポット紹介
ライコランド TOKYO BAY 東雲

2004年にオープン。都内近郊のライダーが多く訪れるオートバイ用品を数多く取り扱う大型店舗。都内有数の観光スポットお台場にほど近いという立地から、年齢、性別、車種問わず、幅広いライダー層が訪れ、土日祝日は賑わう。商品も充実、アフターケアもバッチリ。またバイクのレンタルもおこなっている。ちなみに本日行なった作業も施工してもらえる。洗車はネイキッドが¥5,250(フルカウル車は¥8,400)、DLSコーティング込の場合はネイキッドが¥16,800(フルカウル車は¥19,950)、操作性アップバリューパックは¥5,250となっているので、愛車をピカピカにしてほしい人やキレイな状態を保ちたい人、メンテナンスが苦手という人は是非ライコランドへ!
TEL.03-3527-7431
営業時間:平日 11:00〜20:00 土日祝 10:00〜20:00
launchhttp://ricoland.co.jp/shopinfo/index.php?tenpo_code=873024&blog_id=2
ナビゲータープロフィール
ときひろみ

1993年8月20日生まれ、埼玉県出身の20歳。千葉テレビ「週刊バイクTV」の出演や「モトチャンプ」連載、「スマイルバイク」出演など、オートバイ業界で活躍するタレント。大型二輪免許も所持。愛車はKAWASAKI NINJA250Rとモンキー。