はじめての林道オフロードライドにときひろみがチャレンジ!

createJunichi Yasumuro
camera_altKen Takayanagi
personHiromi Toki
tag_facesARAI HELMET, RS TAICHI, COLUMBIA SPORTSWEAR and COLEMAN
街や山々の緑が次第に色づくとともに、やってくるツーリングに最適なシーズン!ただ、残念なのは近頃その時期がかなり短くなってきているということ。ならば、一日も早く楽しい時期を楽しまない手は無い!さらにこの時期、最も気持ち良いのが自然の中でのライディング。ということで、今回は気軽に楽しむことができるプチ林道ツーリングをしに丹沢へ。近場でもツーリングとオフロードも十分楽しむことができ、大自然の中でランチを味わい、汗と汚れを温泉で洗い流して疲れも癒す。そんなフルコース的なメニュー。ライダーは、オンロードだけでなく、オフロードにも興味津々というオートバイ大好きタレントときひろみちゃん。案内兼サポート役として私、編集安室も同行。楽しい時期はあっという間、みなさんも是非、林道ツーリングに行ってみてください!
気軽に楽しく林道ツーリングへ!

神奈川県、秦野市。丹沢山地は神奈川県の北西部に広がり、「神奈川の屋根」と呼ばれていて、丹沢大山国定公園や県立丹沢大山自然公園という山岳公園が山地の大半を占めている。都内からの交通の便も良く、コースも多いことから、シーズンになると多くの登山・ハイキング客が訪れている。また、昔は信仰の山として知られていて、山伏や修験者たちの修行の場であったとも言われている場所。 秦野市は、丹沢山地の他、多くの史跡や温泉、また名水の里としても知られていて、休日の日帰り観光地としても人気。ライダーにとっても近場で林道ツーリングや温泉が楽しめる嬉しい場所となっている。今回のルートは、都内から東名高速自動車道を走り、秦野中井インターまで。あとは下道を走り、戸川林道へ。林道を満喫し、大自然の中でランチを堪能、帰りは温泉で疲れた身体を癒して帰路へという150km超といういつもよりもちょっと短めの道程。ただ、中排気量のオフロードバイクであれば、この位が楽しい距離。オンロードバイクとはまた違った魅力や楽しみがある林道ツーリング!さぁ、天気の良い休日は、ちょっとアドベンチャー気分で自然満喫ライディングを楽しもう!
大自然の中のオフロードライドは
近場でも十分アドベンチャー!

暑さもすっかりとおさまり、過ごしやすくなってきた10月某日、東名高速の海老名サービスエリアにて待ち合わせ。今回の目的地は、神奈川県、丹沢山地にある戸川林道。パートナーはオフロードバイクのレッスンを受けて以来、オフロードに興味津々のときひろみちゃん。今回は、ライトな林道ライドということで、肘と膝にインナープロテクターを装着し、足元はゴツいオフロードブーツではなく、動き易くて軽いライディングシューズ。そしてウェアは機能性に優れるアウトドアスタイルで向かう。本格的&ハードなオフロードライドは別として、気軽な林道走行では、この程度のほうが動き易く、またコスト面でもライトに収まる。さらに、オートバイを降りたときもスマートで良いのだ。

目的地までの道程を確認し、いざ出発!今回それぞれの相棒は、ときちゃんが足つき、乗り心地、安定性に優れ、女性でも安心して街乗りからオフロードまで楽しめるトリッカー。そして私、編集安室は、ザ・スタンダードオフロードバイクとして人気のセロー。秦野中井インターまではすぐで、東京インターからもノンストップで40分程度。どちらかというと高速走行向きではない、中型オフロードバイクは、基本、安全第一で走りたい。

秦野中井に到着したら、早々に本日のランチを購入する。林道にはお店はなく、事前に購入して自然の中で楽しむのがベター。

今回はインターから5分程の場所にある、地元でも人気のパン屋「みちぱん(秦野店)」さんでそれぞれ、好みのものを購入。

かなり種類があり、選ぶのに少々時間がかかってしまった...。

たくさんのパンを購入し、再び出発!戸川林道は大倉から戸沢出合まで伸びる道路で、休憩(目標)ポイントとなる戸沢山荘近くの河原までは片道約6kmほど。「えっ、短いな!」という人もいるかもしれないが、今回は林道をガッツリと楽しむというより、初心者が気軽にオフロードライドとアウトドアを体験する程度なので、このぐらいのほうが安全・安心だ。

みちぱんから戸川林道までは約10km(25分)程度、下道をのんびり走っていると秦野戸川公園の大きな吊橋が見えてくる。林道の入口も近い。

秦野戸川公園で、はじめての林道走行に備えて、装備と準備をチェック。今回は、本格的なチェストプロテクターなどは使用せず、膝と肘にインナープロテクターのみ装着。

ウェアの上からやモトクロスウェアの下に装着するようなハードなタイプのもののほうが安全で良いのだが、今回はあくまでライトでファンライド。さらにインナープロテクターならば、アウトドアウェアやデニムの下にも装着可能なので一式もっているとロードバイクでのツーリングにも使えて便利かつスマートなのだ。

いざ、林道へ!林道の入口付近まで来ると周りの雰囲気はガラッと変わり、まさに自然に包まれた感じとなる。道の様相も次第に変化し、泥、砂利、岩が多くなり、凹凸も激しくなっていく。クルマの轍もちょっと油断をするとハンドルを取られそうになる。ライトな走行ではあるが、しっかりと舗装をされた道を走るという訳ではないので、注意をしつつ、自然を楽しみながら進んでいく。

秦野には幾つかの名水スポットがあり、この戸川林道の途中にもある。それが竜神の泉で、ここでランチタイムのコーヒー用にと水を調達。湧き水は冷たく、思わず飲みたくなるが、ここの水は要煮沸なので、ご注意を!!

さらに道を進み、林道を上って行く程に道は徐々に荒れていく。ときちゃんは難無く後ろをついてくる。チラッとヘルメットの内の表情を覗くと、満面の笑み。林道に慣れているライダーであればなんてことのない道ではあるが、林道ビギナーは過信することなく出来ることなら慎重に...。

また湧き水が道に流れ込み、道が緩くなっていたり、水浸しだったりするので、必然的にウェアは汚れたり、濡れたりするが、アウトドアウェアならノープロブレム。
緑のトンネルを抜け、岩肌が見えるポイントや下に川が流れる荒れ地を通り、さらに進む。戸川林道自体は入口から戸沢山荘近くの河原までは6kmほど、20〜30kmペースであれば30分もかからない。走り足りない人は何度か往復するのもアリ。ただ、ハイキングや登山客、クルマの通りもあるので、その点は十分にご注意を。そんなこんなで、何事もなく、無事河原の広場に到着した。

バイクを脇に停め、緑・川・岩が織りなすダイナミックかつ気持ちのよい景色を味わいつつ、ランチの準備にとりかかる。バックパックからミニキャンプ道具一式を取り出す。

まずはミニテーブルの上にお皿を並べて今朝購入したお気に入りのパンをセット、パーコレーター(ポット)に竜神の泉の水を入れ、シングルバーナーでお湯を沸かす。お湯が沸いたらコーヒーを淹れ、準備は完了。

自然の中で食べるランチは格別、味は3割増だ。もちろん、ときちゃんもニッコリ。しばし、贅沢なランチタイムを満喫した。

ときちゃんは、食後の運動にと、脇でオフロード走行の練習をはじめた。可愛らしいルックスとは裏腹にオートバイに関しては、かなり貪欲。そこが、世のライダーたちの心をグッと掴んでいる彼女の大きな魅力かもしれない。

その後、片付けをして来た道を戻る。帰り際、後回しにすると面倒になってしまう洗車を行なう。ときちゃんは、洗車場初体験で、ニコニコしながら車体の汚れを落とし、ご満悦の様子。

締めはオフロードライドでの汚れと疲れをとるために、秦野市の温泉地、鶴巻温泉にある弘法の里湯さんで湯に浸かる...。

走って、食べて、温泉で癒される、まさに充実の一日を過ごすことができるプチ林道ツーリング、是非天気のよい週末、仲間や友人と一緒に行ってみてください!
今回のコース&立寄りスポット紹介
みちぱん

カワイイ雰囲気の店構えと店舗前のちいさな公園がランドマークとなっている地元および近隣からも多くの人たちが訪れる人気のパン屋。おすすめはふんわりと柔らかく、ほんのり甘い人気のメイプルラウンド。その他、自家製のカスタードクリームやカレーペーストが入ったクリームパン&カレーパン、サクッとした食感と絶妙な塩味が楽しめる塩バターパンなど、パンの種類はかなり豊富。店舗前にはテラス席もあるので、天気の良い日には焼き立てのパンをすぐに楽しむことができる。
秦野戸川公園

表丹沢の山々と秦野盆地に囲まれ、中央に流れる水無川の右岸と左岸に分かれた地形を利用した多目的型の広域都市公園。広さは50.7ヘクタール(東京ドーム約11個分)。ランドマークとなるのは、高さ35m、長さ267mという大型の吊橋「風の吊り橋」で、その両岸には、「子供の広場」や「バーベキュー場」、「お茶室」、「自然観察の森」、「2つの多目的グラウンド」、「山岳スポーツセンター」などの施設が充実。美しい丹沢の風景を背に、一日楽しく過ごせる。
竜神の泉

戸川林道沿いにある丹沢の名水のひとつ。その名の由来は、水汲み場より標高520mの山腹に、竜のカタチをした岩があり、そこから清水が涌き出していることから、水の神である「竜神」が宿っていると伝えられている。昔から行者や猟師などが喉の渇きを潤し、身体を休めていた泉としても知られている。この湧き水は全国名水百選にも選ばれている。ただ、滅菌処理がされていないので、飲む際には、煮沸が必要。
戸沢山荘付近

クルマ、バイクで行けるのは戸沢山荘まで。戸川林道から約6km程。標高570m付近にあり、山荘は1年を通して週末営業をおこなっている。8月と年末年始は毎日営業。目の前には川が流れ、駐車場と広場が併設。公衆トイレもアリ。今回はこの河原広場にてランチをいただいた。
丹沢大山五右衛門

ヤビツ峠に向かう途中にある豆腐と湯葉の専門店。昭和38年に創業し、以来昔ながらの製法で、職人の手作りの味にこだわっている。また素材にもこだわり、北海道産の大豆と九州産の大豆をブレンド、海塩からとれるニガリと地元丹沢の天然水を使用して豆腐を仕上げる。一番の人気は「石臼とうふ」で、固すぎず、柔らかすぎない、絶妙な食感とまろやかな風合が、多くの人を虜にしているという逸品。お土産にも喜ばれる絶品とうふを是非一度。
電話:0463-80-3839
営業時間:9:00〜17:00
弘法の里湯

「秦野市第一号泉」と「つるまき千の湯」の二つの源泉を楽しむことができる公営の日帰り天然温泉。カルシウムを多く含んでいる(牛乳と同等)ので、身体を温め、神経痛や筋肉痛、消化器病の他、うちみやくじきにも効能がある。石と丸太で造られ、山小屋をイメージした山湯に檜を使用した明るい雰囲気の里湯、さらに貸し切り温泉の鶴の湯の設備もある。
電話:0463-69-2641
営業時間:10:00〜21:00*年末年始は 10:00〜17:00
休館日:月曜日、12月31日
料金:1日 1000円、2時間 800円(*土日祝は1000円)
launchhttp://www.city.hadano.kanagawa.jp/kanko/kobo.html
MOTORCYCLE SPEC

YAMAHA TRICKER
全長/全幅/全高 | 1980mm/800mm/1145mm |
---|---|
シート高 | 810mm |
装備重量 | 125kg |
排気量 | 249cc |
エンジン型式 | 空冷単気筒SOHC2バルブ |
最高出力 | 18PS/7500rpm |
最大トルク | 1.9kgf/m/6500rpm |
タンク容量 | 7.2L |
価格 | ¥427,680 |
YAMAHA SEROW250
全長/全幅/全高 | 2100mm/805mm/1160mm |
---|---|
シート高 | 810mm |
装備重量 | 130kg |
排気量 | 249cc |
エンジン型式 | 空冷単気筒SOHC2バルブ |
最高出力 | 18PS/7500rpm |
最大トルク | 1.9kgf/m/6500rpm |
タンク容量 | 9.6L |
価格 | ¥507,600 |
洗車はお早めに!

オフロードを走ったら、当然の如くマシンは汚れる。オフロードバイクは汚れているほうがカッコイイ。というのは一部のライダーの自己満足的なもの。現実的に汚れたままにしておくと故障や早期劣化に繋がる可能性もあるので、林道を楽しんだらマシンも早めにキレイにしておきたい。


一番お手軽なのは、コイン洗車場。帰りにささっと洗えば、バイクも気分もスッキリ!また次も気持ちよく林道が楽しめる。
ナビゲータープロフィール
ときひろみ

1993年8月20日生まれ、埼玉県出身の20歳。千葉テレビ「週刊バイクTV」や雑誌「モトチャンプ」、「スマイルバイク」、「モトナビ」出演、その他オートバイ関連イベント出演など、オートバイ業界で活躍中のタレント。大型二輪免許も所持。愛車はKAWASAKI NINJA250RとSUZUKI GSX750R&モンキー。

今回のときちゃんの衣装は、コロンビアスポーツウェアのマウンテンパールジャケット(¥27,000)、レイクスベインクルー(¥6,804)、ポノカパンツ(¥12,960)、ホルナダバックパック(¥8,532)。
編集安室の衣装は、コロンビアスポーツウェアのドズルサミットⅡジャケット(¥19,980)、サイクストンシャツ(¥9,288)、トカト25(¥9,180)。
プロテクターとシューズは共にRSタイチのステルスCEエルボーガード(¥4,104)、ステルスCEニーガード(¥4,320)、XCグローブ(¥4,104)、デルタBOAライディングシューズ(¥19,440)。
キャンプ道具一式はコールマンのパルテノンコンボ(¥7,560)、ダブルステンレスマグ300(¥1,296)、ステンレスパーコレーターⅢ(¥6,696)、ピクニックミニテーブルセット(¥5,400)、ナチュラルディッシュプレート(¥3,348)。