2015.02.23
グロムいじりvol.7 【ハンドル】アルミアジャスタブルセパハンを装着!

アルミの質感と、上下・幅・角度自由自在のセパハン
私はアップハンドルのグロムはいいと思いますが、白いものは黒く、高いものは低くしたくなるのがカスタマイズ魂でもあるのです。ちょっと違う気もしますが、とにかく、抑えきれない衝動で今回はセパハンにしてみました。
グロムいじりもだいぶ慣れてはきたものの、ハンドルはなかなかハードルが高いです。
ハンドル本体を一時的に外したことはありますが、取り替えるのは初体験。予想通り・・・いや余計なポカをやらかし予想以上に苦労しましたorz
その分、満足度もひとしお!の仕上がりとなりました!
アルミアジャスタブルセパハン

取り付けたのは、売れ筋ワールドウォークさんの『アジャスタブルセパレートハンドル シルバー アルミ製』です。
メーターバイザーでお気に入りのメーカーということもありますが、これを選んだ最大の理由は『高さも含めたセッティングが自由自在』なところ。
見た目もエッジが効いてロボっぽくていいですね!
それではさっそくやってみましょう。
まず最初に考えなければいけないのが、グリップをどうするか?ということ。
・ノーマルのハンドルから移植する
・ついでに新しいのにする
・左側だけ純正のを買ってきて付ける
グロムのグリップは比較的外して再利用がしやすいらしいのですが、元のハンドルに戻す可能性があること、外したり付け替えたりが面倒なこともあり、一番最後の『純正を追加購入』することにしました。これなら手間も出費もソコソコで済みそうです。
純正グリップとボンド

純正左グリップ(純正品番:53166KYJ900)は442円で購入、グリップボンドもついでに純正の「ホンダボンドA」(そんな名前なの?)にしました。こちらは378円で購入しました。
市販品を使ったことが無いので比較はできませんが、このボンド、使い勝手はあまりよくありませんでした。
聞いたことあるぞ『ハンドルの穴』

ハンドルの交換なんてやったことがないので、まず手順が分かりません。
とりあえず、新しいハンドルにグリップを固着するのに時間を要すると思い、まずはハンドルバーに新しい左グリップを付けることにします。

まず最初の壁、ハンドルに空いた穴。
これはスイッチボックスに関係があるのは薄々知っていたので、純正ハンドルのスイッチを外して確認してみます。
確かに穴があり、そこにスイッチボックスが固定されるようになっていました。
(ハイ、そんなことも知らないんですよ〜 ┐(´-`)┌)

新しいハンドルの穴の位置は二本とも同じなので、どっちにグリップを付けてもOK。
純正ハンドルの穴の位置からして端から穴までの距離が長い側に取り付けるのがわかりました。
この穴が空いていないハンドルもあるそうですが、自分で金属に穴を開けるのは難しそうなので、穴が空いてて良かったです。
(ところが安心するのはまだ早いことを後で知ることになります)

バーのキャップ部分は仮止めしてあるだけなので、作業中はない方がいいので外してしまいます。
先端の六角を緩めるだけで外れます。
グリップの正確な位置が気になる

ところで「ハンドルバーのグリップの位置は、目一杯差し込んでいいのだろうか?」
慎重な私はまず純正状態を確認します。穴の位置とグリップの端の位置を合わせれば問題ないだろう、ということで。

新しいハンドルにスイッチを仮止めしてみると、だいたいの目算で2〜3ミリ位グリップをはみ出させればちょうど合いそうです。
ボンドトフトフ

そんな感じでボンドトフトフを決行。写真が汚くてすみません。
トフトフしてみると、思った以上に既にゴムで、しかも塗るそばから乾いていきます。急いでトフトフと塗布!
そしてグリップを2〜3ミリ位余るように素早く挿入。

予想通りポンドが寄って溜まります。一応拭き取れるだけ拭き取って、あとのことは後で考えることにします。
ボンド自体の色がプリンのカラメルみたいな茶色なので何か汚いし目立ちます。その点、キタコのグリップボンドなどであれば半透明らしいので、そっちのほうがいいかも。
念のためこのまま1日放置しました。後で知ったのですが、この時紐などで縛って締め付けておくといいそうです。
ちなみにこのボンドを使う際に先端に穴を開けたとたん接着剤が大量に飛び出し、床にこびりつきました。パーツクリーナーで拭き取れましたが、いま考えるとパーツクリーナーが床の塗装を傷めなくて良かった・・・。みなさん、穴開けの際はご注意ください。寒いからと言って室内でやるべきではありませんでした。
いよいよ取り付け

グリップが固着したところで続きです。
はみ出したボンドはツメでむしってやったらある程度ビローンと取れました。残りはパーツクリーナーでゴシゴシして取りました。

ハンドルの端のなんだっけ?そう、グリップエンド(右側)を外します。めっちゃネジが固くて私は図のような工具を使って外しました。
続けて、スイッチボックス、アクセル、ブレーキレーバーをうまくケーブルや配線を取り回して外します。知恵の輪のようです。
よく考えたらハンドルバーを先にトップブリッジから外してやればよかったのかも。頭悪いもんで(^^;)ゞ

アッパーブラケットのネジ隠しを外し、4つのボルトを六角レンチで緩めてハンドルを外します。
こちらもネジが固くてナメそうになりますが何とか分離。
(こういう埋め込まれた六角ボルトをなめてしまったらどうするんだろう・・・コワ!)

なんとも哀れな姿に・・・大丈夫でしょうか。
早く何とかしてあげないと!
トップブリッジの取り付け

いよいよトップブリッジの取付です。GROM専用なので、これは乗せて純正のネジで固定してやるだけ。
クランプが締め付けられている軸が、下のフロントサスの位置と合うのかと何となく勝手に思い込んでいたのですが、実際はかなり内側に位置しています。
この軸がポイントですね!クランプを緩めて上下を32mmの間で変更出来るのです。
ハンドルバーの取り付け

バーを付けます。簡単そうな左側から。

外したスイッチを新しいハンドルに取り付けます。穴を合わせてみるとスイッチとグリップの位置はピッタリ密着。ちょっとキツイくらいなので、ハンドルの端とツライチにしていたらもしかすると入らなかったかもしれません。

続いて右です。左と同じ手順ですが、こっちはマスターシリンダーがクランプのネジを隠すような格好になるので。最後にブレーキレバーを固定する必要があります。

さてスイッチを穴の位置を合わせて・・・
あれ?・・・合わない。
穴に合わせるとハンドルがすごく余る。バーをひっくり返してみてもあり得ない位置になるだけ。
悩むこと数分。
純正のハンドルの穴はどうなってる?
この製品のバーの穴の位置は左右とも同じ。左右に区別はありません。
非常事態!穴が合わない!!


!!!
左側はほぼ同じ位置に空いているけど、GROM純正のハンドルは10数mmほど外側に位置しているではありませんか!!
GROM用として売っているハンドルでしたが、専用なのはあくまでもトップブリッジで、ハンドルバーは汎用で、特にGROM用に合わせた穴が空いているわけではないとのこと。
いやー、これは想定外。困りました。

しばらく脱力、ただただはみ出したハンドルを恨めしく見つめます。
「なぜに同じ位置ではないのか・・・どうする自分」
穴を空けるしかない!

どうもこうも、ここまで来たら右側は自力で適当な位置に穴を空けるしかありません。
日曜大工に使う電動ドリルドライバーを持っているけど・・・金属に穴なんて空けたことないし。
そこで金属にも使える「万能ドリル刃」なるものを近所のホームセンターで購入。

↑こういうものがあるとなおいいですね!その名も『ハンドル穴加工ガイド』
道具も金工用のドリルや刃先があればアルミ相手ですから手っ取り早くできるでしょう。
今回は手元にないので上記の道具だけで進めます。
穴の位置と直径

純正ハンドルで穴の位置を測ってみると、アクセル側はだいたい15mmほど外側に位置しているようです。
使用するドリル刃は直径5mmのタイプ。
尖ったもので軽くドリル刃のを当てる場所に印を付けます。
アルミなので「コン!」とやってやると少し印が付きます。
これなら意外と簡単に空くかも。
いざ!ギュルルルルーーーー!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・

体重をかけ、思いっきりドリルを回すと、だんだんと穴が広がり、切削範囲がようやく目的の直径に達しました。
あとは根気よく貫通までドリルをひたすら回すだけです。
アルミとはいえ金属です。厚さもそこそこありますし、貫通まではさすがに時間がかかります。やはり木工とは違います。
時間さえかければ特に問題なく貫通

ついに貫通ーーー!!バンザーイ!バンザーイ!!
トンネルの向こう側の人とガッチリ握手!するわけでもなく、冷静に取り付けにかかります。
ところが・・・・・・・・

「・・・やっちまいました。」
穴の位置が逆ですorz 最初に空いていた穴から外側に15mmの位置に空けなければいけないものを、内側に空けてしまいました。何の意味もない穴を一生懸命空けていた訳です。
これはそそっかしい自分らしいミスだなと笑ってしまいました。
気を取り直してやり直しましょう。
二回目だからと言って早く穴が空くわけでもなく、ドリルドライバーから変な臭いがするほどにひたすらドリります。
空きました。そして飽きました。
三つ穴の空いたハンドルの写真は撮り忘れましたが、あっても役に立たないですね。
やっと形になりました

やっとスイッチとブレーキレバーを組み付けることができました。
ハンドルバーのキャップを取り付けて完成~!
後ろから見たとこがやっぱり格好いいですね!

位置もまあまあな感じでしょう?
グリップエンドを何か付けないと♪

ブレーキホースはこんな感じなんですが、大丈夫なんでしょうか。でもブレーキホースに手を出すのは恐いし、特に支障も感じられないので、気になるけどこのままで。
走ってみた感じ:
GROMに乗る前もしばらくはスクーターでしたので、こういうローポジションには慣れておらず、正直なところどうしていいのか分からず何が正解なのかわかりません。
とりあえずのセッティングは「上下が一番上、絞りはスイッチが干渉しないギリ」でしばらく乗ってみました。
ハンドルの絶対幅が狭まることで「格段にすり抜けしやすくなるのではないか?」と思っていたのですが、ハンドルの傾斜に伴いミラーがそこそこ外側に出るため、腕の感覚で幅が狭く感じてもミラーをぶつけそうです。それでもノーマルよりはすり抜けやすいかな?でもちょっと要注意ですね。ミラーもかなり見づらい位置に移動しますし。
肝心のポジションですが、「高さを一番上」に設定すると、ノーマルより位置はもちろん下がりますが、元々これだけ小型の車体ですし、前傾姿勢になってバックステップが欲しい!というほどでもありません。上体はやや前傾、腕だけ下がるような感じ。これは身長や体格によると思いますが、私は身長の割に腕が長い方なのでそんな感じです。ハンドルの絞り具合については、さすがに慣れていないせいか30分くらい乗ったあたりで手首が痛くなってきました。
ノーマルアップハンドルに比べ乗車姿勢は楽ではありませんが(かといって苦というほどでもないです)、やはり高速コーナーなどでは安心感が違います。面白いですよ、これは!私の往復50km以上の通勤でも全然行けます!
ちょっと調整

手首がどうしても痛いのと、ナックルバイザーを付けるとそのステーが干渉してしまうため、少しだけ角度を広げてみます。
このくらいまで広げてみましたが、それでもノーマルと比べると大分幅は狭いです。ノーマルに近い角度になり、このポジションはいいかも!
同社メーターバイザーも取付可

お気に入りの同社のメーターバイザーも装着できます。
角度や位置によってはワイヤーやブレーキホースが干渉してうまく付かない場合もありそうですが、とりあえず今の角度では問題なく付けることができました。
さいごに:
セパハンでちょっとハンドル下げてみたいけど、下がり過ぎちゃったらやだなぁ、とか、パーツに体を慣れさせるのはイヤ!という方にももちろんお薦めですし、見た目もノーマルと大きく異なり、質感も高く目で楽しむ要素も多分にありますし、お得感のあるパーツです!
欲を言えば、もうチョイ本体とデザインの「一体感」が欲しかったかな?
単体のデザイン・質感自体はとても良いと思うのですが。
余談ですがハンドル装着にあたり、同社製メーターバイザーを外して走行したのですが、このバイザーの威力を改めて実感しました。整流効果抜群の逸品です。ぜひお試しあれ。
WORLD WALK(ワールドウォーク) アジャスタブルセパレートハンドル

ハンドルの高さを上下に32mmの範囲内で調整が可能です。一番上にして装着した時と一番下にして装着した時の体感はたったの32mmとは思えないほど感覚が違います。一番下にして装着すると、車種によりますが、若干前傾になりスポーティーなポジションです。